西千葉、通り雨

空港のロビーいよいよ出発の時


湧かない実感、でもどこか空虚な心


ゲートをくぐってガラス越しに最後の別れを告げて僕は機内へ乗り込んだ


走り出した滑走路僕は無性に君の顔が見たくなった


もう2度と君に会えないような気がして何だか寂しさが急に募った


そのとき不覚にも涙が零れた


人には言えないエピソード


さよなら僕がこよなく愛し続けた街と、友と、初めて愛した人


小刻みに揺れる窓の外は緑から青へと変わってしまった




旅立つでっかい夢と共に大空を越えて次の舞台へ