ばりうまバリウム

長崎では「すごく美味しい!」を「バリうまか!」って言う。

若者は何でも略すので、「バリうまか!」を「バリうま!」って言う。




さて、僕は今日、人生で初めて「バリウム」を飲んだ。



何てうまそうな名前だ。バリウムさんよ。



まるで飲むヨーグルトのようなその艶っぽさ。白濁とした液体。













ゲロマズ。












いや、もしかしたらバリウム自体はそんなにマズくないのかも知れない。僕はもともとイチゴ・オレとかバナナ・オレとかフルーチェとか大好きだしね。



その直前に飲んだ胃を膨らます発泡剤と飲みながらぐるぐると回ったり変な格好したりするあれがバリウムをオエっとさせる原因だったのではないだろうか。



密室に検査をするおっちゃんと2人。僕はバリウムを飲みつつ変な台に立たされたり寝そべったりする。そこでぐるぐると回らせられたり、右の腰、左の腰を上げさせられたり、いろんな変な格好を次々にさせられる。



本当に必要な行動なのだろうか。



僕の脳裏に疑問がよぎる。



もしかしたらおっちゃんの趣味でいろいろ変な格好をさせられているのではないだろうか。











「間違いなくこの地球上で今おれが1番かっこ悪い」って思った。














完全におっちゃんのマリオネットだった。





ばりうまバリウムばりうまバリウム。ゲロマズ。