仙台往診クリニック川島孝一郎先生のお話。
人は1度しか死なない。そして人は死ぬ直前までの苦しみを体験することがあっても、直接「死」を経験しない。すなわち、この世界に「死」を体験した人はいない。
だから、尊厳死という言葉があるが、経験もしたことのないことを言葉にすること自体間違っていて、尊厳は死という単語を修飾してはいけない。
死に尊厳は、ない。
あるのは「生」であり、尊厳があるのは「生」だ。
どう尊厳のある「生」を過ごすために手伝いをするか、これを考えることが大事なのだとおっしゃりました。
いやぁ、多少記憶の違いがあるかも知れないけど、概ね上記のようなお話を聞き、心にズシンと来るものを感じました。
そうだよなぁ、死ぬこと、死に様を考えても仕方がない。
どう生きるか、生き様を考えなくてはならない。
そのとおり!だと思いました。
川島先生は日本でも珍しい、往診専門のドクター。(患者さんの家へ行く専門のドクター。)在宅で何度も末期がん患者の「看取り」を経験している先生です。
そのサポート体制は24時間。
昨日は千葉大に講演に来てくださりましたが、あっと言う間にトンボ帰りされていました。
仙台には先生がいないと困る患者さんがたくさんいるんです。
本当に本当にドクターって大変な仕事だと思います。
川島先生のような方は尚更。
昨日はシンポジウムで歌わせてもらったわけですが、非常に良いお話を聞かせていただきました。