天才かも知れん

高校時代に3年間で曲を50曲作り「おいは天才かも知れんばい」と長崎を飛び出して、もう18年近くの月日が経とうとしている。

僕の青春の全てはコード譜が書かれた数冊のノートの中に真空パックされている。

36歳になった僕が16〜18歳の頃に作った自分の曲を歌ってみる。
不思議とちゃんとメロディを覚えている。

「いや、ホントよか曲ば書いとるよ、君!」

よくぞ50曲も作った。
今の僕が高校生の頃の僕を褒めてあげられるとすれば、プロになりたいというその執念。

当時もっと歌えてたら曲の良さをちゃんと伝えられたのになぁ(´-`)チューニングすら怪しかったからなぁ。

シンガーソングライターにとって過去の曲とは3Dの立体的な日記のようなもの。

友人や家族や先生や当時好きだった人のことを思い出して、胸が熱くなる。

「天才かも知れん」というあの根拠のない仮説を証明してあげることが、もはや僕のライフワーク。いつの日か必ず。