はっぴーえんど

先日の6.3ワンマンライブで初披露した新曲「はっぴーえんど」。
MCでも触れましたが、ビッグコミックで連載中の魚戸おさむ先生の「はっぴーえんど」という漫画に触発され作詞作曲しました。
曲調も歌詞も、今までの僕の作品からすると、ちょっと大人のラブソングです。
音源はいずれ何かしらの形で公開したいと思います。

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『はっぴーえんど』
朝日を浴びた長い髪がとても綺麗で
静かに寝息を立てる 君に見惚れていた

始まりの朝 書き始めよう 最初のストーリー
二人が出逢う前のことは 何も言わなくていい


無傷じゃ誰も 辿り着けない
脆く崩れた夢も失望も 僕らが出逢うためのプロローグ
君の心の隙間なら 全部残さず僕が埋めてみせるから
遥か長いときの中で 手を当ててずっと守って行く


病が僕らのどちらかにだけ 襲いかかるなら
痛みには負けない僕が その役を引き受ける

見聞きしたこと なぜかすぐに忘れてしまうから
君は僕のそばで 代わりに目となり耳となって


この右足と その左足を 見えない紐で結んだら
歩き始めよう 一歩一歩躓きながら

一人で歩いて来た今までの道より 随分と歩きづらいだろう
その分互いの体温を肌で感じ ずっと生きて行ける


たったひとつだけ お願いがあるんだ
君のいない世界では もう生きて行けない
僕より先に 遠い場所へは行かないで


いつか僕がおじいちゃんになって 君がおばあちゃんになった頃
記憶力の悪い僕は 喜び悲しみ全部 忘れるだろう

何も残らない人生だとしても 隣で手を握り笑っていて欲しい
食事の後で君と書き終えるラスト1ページは はっぴーえんど