本物と偽物

僕の目指す本物は、世界の1番高いところにあって、僕は今、世界の1番低いところにいる。


僕の目指す本物にたどり着くためには、数ある選択肢の中から鉄のように硬い「きっかけ」を掴んでいかなくてはならいない。


もちろんたった1歩では1番上へは上れない。幾つものきっかけを順番に掴み上っていかなくてはならない。


でもそこには偽物のきっかけが本物顔で存在している。


いや、僕にとって偽物でも、彼らにとって本物なのだろう。価値観は僕だけの所有物ではない。


でも僕にとっては結局、偽物だ。


偽物は幾ら掴もうとしても濡れ手に泡だ。上ることなどできない。上るどころか下降して、彼らの世界に着地してしまう危険だってある。


それを見極めるのは難しい。場合によっては本物なのかも知れないからだ。


体内に充満した冒険心が「それを本物と信じたい」と訴えている。


その想いを抑制するのはとても難しい。


果てしない自信と信念が必要だ。