ソラから全てが見えたらなら

帰って来たぜ西千葉!!

午前中に10時半に実家を出て、15時過ぎには千葉にいた。日本って狭いよね。



今回の帰省はたった3泊4日だったのだが、その短い期間の中でひとつ、自分の人生大きく関わる決意をした。

正確に言えば、行きと帰りの飛行機の中で、たった3時間そこらのジェットストリームの中で、大きな決意をした。





腹を括った。




こんなによく晴れたお昼間に飛行機の乗ることって、今までの人生でほとんど無かったなぁって思った。行きも帰りもよく晴れていた。


行きは雲が多かったけど、それがまた神秘的で。
帰りは雲が少なかったから、日本の島々が見渡せて。



こんなに素晴らしい世界を見ていたら、自分の決意も自ずと決まってくるよね。














30歳になったら音楽活動を辞める。













そう、決めた。

例え売れようが売れまいが辞める。30歳のいつ辞めるかは分からないけど、30歳のうちに頃合いを見て辞める。

「いい状況を作ればいつまでもできるからのんびりやろう」なんて想っていたら、いつまで経っても成功しない。




そう、考えた。





これは、諦めでは無い。


大いなる攻めだ。


そう思っている。






僕は音楽活動を通じて何をしたかったのだろうか。


最初はただ音楽大好きで、自分の歌を歌いたかったから。自分の存在がここに在るということを示したかったから。


そういう想いだった。



そんな想いがいつしか夢へと変わり、リアルへと変わり、目標へとスライドした。


「音楽」でご飯を食べたい。自分の歌でご飯を食べたい。

それはもちろん未だに変わらないし、この先も変わらない。



ただ、その「音楽」にひとつの付加価値がついた。




「僕は音楽を通じて、『松尾貴臣という人間として』一流になりたい。」



そういうことだと思った。結局は「松尾貴臣」として一流になりたいのだ。


もしかしたら音楽じゃなくても良かったのかも知れない。絵でもダンスでも小説でも、自分が望むものだったら何でも良かったのかも知れない。


僕には偶然、音楽というものがあった。


そして、他にやりたいことがなかった。


今までも音楽を通じて、いろんな人と出会い、いろなんことを学んだ。活動を通じて少しずつ人として成長することができた。





しかし、僕はいずれ家族を守りたい。ワイフを守りたいし、臣子を守りたい。

僕の血を受け継いで行く人たちが僕の成長と新しい生命の誕生を待っている。

それは宿命だ。


そして、それが出来てこそ、僕は一流の人間になることができる。



だから、僕は30歳になったらその準備をしなくてはならない。




一流になるためには、まだまだやることがいっぱいだ。

何年生きるのかは分からないけれど、正直、音楽だけで終わるつもりは無い。





ただ、勘違いをして欲しくないのは、今の僕はあくまで「僕は音楽でご飯を食べたい」ということ。

そんなに諦めが良いわけではない。

これはリミット。

自分に課したタイムリミットだ。



後2年半、正確には2年と5ヶ月で僕は30歳になる。


それで音楽を終わりとするならば、やることがいっぱいある。ありすぎるぜ。


まずね、アルバムを作らなきゃならない。

これも僕の人生に課せられた使命だ。


子孫達に永遠に語り継がれるような名盤を作らなければならない。


だから、1年後にアルバムを発売する。

そして残りの1年半で勝負をかける!

やはり売れるにはアルバムだ。シングルは布石だ。



そしてアイドル祭りもいっぱいやらなきゃ。西千葉ももっともっと盛り上げなきゃ。


時間は無い。遊んでる暇は無い!!



30歳なったら死ぬ。そんな気持ちで頑張ろうと思う。大袈裟かな。





「僕に残された時間がもう少し明確に分かったならもっと本気で生きられるのかな。」












30歳まではど貧乏でいい。借金だらけでもいい。夢を追う。





「夢は叶う。」

その時、僕はそう言って、音楽活動を辞める。








しかし、ちょっとだけ、「音楽を辞めれない状況になっている」という奇跡を願っていたりもする。(笑)やっぱり好きだからさ、音楽が。





これは誰に言われたわけでもない、誰から決められたわけでもない、自分の中から自然と湧き出て来たこと。

後2年半、最高に輝きたい。