3年半付き合った年上の元カノは昨日、結納だった。
その後1年間一緒に生活した年下の元カノは今朝、出産した。
今まで感じることのなかった「人生」ってやつが、僕の目の前を幾重にも交差して過ぎ去って行く。
それは光のように速く鋭く、青や赤や黄色や緑、さまざまな色を発しながら過ぎ去って行く。
どんなに追いかけても取り戻すことのできない時間。
どんなに頑張っても修復することのできない関係。
僕だけが1人、同じ場所で相も変わらずぐるぐると回り続けているような気がする。
僕はおととい歌った。
あの日君に譲れなかった世界の中で歌った。
あの日君が拒んだ世界の中で歌った。
それぞれが選んだ生き方だから、何も悔やむことはない。
そして手に入れた人生だから、何も恥じることはない。
僕は僕の人生に「人を想う喜び」を与えてくれた君に感謝するよ。
過去があるから今の僕がいる。
君がいたから違う誰かを想うことができるんだ。
ありがとう。
おめでとう。
「経験」と「純愛」の矛盾に首を傾げてた
それがあの頃僕らが抱え込んだ全てのこと
この先僕はもう2度と君を失うことはないんだな
かと言って僕はもう1度君の手を取ることもないんだな