櫻舞い散る季節

報告が遅くなりましたが、9月15日の千葉日報に載りました。

この報告はライブの告知などで紛れさせたくなかったので、ブログに書くタイミングをずっと図っていました。

このような記事です。

http://www.omitaka.com/images/media/20080915chibanippo.jpg

ぜひご一読ください。



僕が載ったと言うよりは、今年6月に乳がんで奥様を亡くした野原さんという男性の方の記事です。

野原さんとは、以前歌いに行った先で1度だけ会ったことのある間柄でしたが、それ以来「オミマガ」を定期的に配信させてもらっていました。野原さんは僕が歌った「きみに読む物語」をずっと覚えていてくださったそうです。



依頼を受けたとき、当然戸惑いもありましたが、結論として思ったことは「この要望に応えることこそが僕が目指すシンガーソングライター」なのだと思いました。

生きた証を残したいという野原さんのその想いに何とか応えたいと思いました。

それはもしかしたら「きみに読む物語」という楽曲を通した多くの出会いにより芽生えた精神かも知れません。世の中の小さなヘルプに応えることのできる人間になりたい。常々そう思います。



そして、ただ純粋に野原さんの力になりたい、そう思いました。
お会いしたとき、気丈に振舞ってくださいましたが、瞳の向こうにある底知れぬ喪失感を僕は忘れられません。



その後、何度もメールや手紙のやり取りをした末にこの曲は生まれました。

大切に歌い続けて行きたい曲がまた1曲増えました。



記事にもありましたが、この曲を通じて、何かもっと多くの人の役に立てる取り組みが出来るのであれば大変嬉しく思います。



■櫻舞い散る季節(とき)


櫻舞い散る季節はこの道を
歩き続けた あなたの 白い手を引いて


いつか必ず会おうこの場所で
乾杯をしよう 朝まで話聞かせてよ 


奇跡を信じて 闘うこと恐れずにいた
逞しき人が この世界にいたことを忘れないように


私が生きた証になる
この胸であなたは生き続ける
千代に八千代に永久に
笑顔のままで何も変わることはない 最愛の人


「この息が止まるまで諦めない」
そう言い続けたあなたを誇りに思う



ありったけの想いを四つ葉のクローバーに託した
当たり前の日々に戻ることそれだけを祈っていた


いつもいつもそばにいたから
あなたが支えていてくれたから
今日この日まで歩けたんだ
これからもそう 凛と咲いて


何度生まれ変わったとしても
やはりあなたと出会い 生きるだろう
千代に八千代に永久に
笑顔のままで何も変わることはない 最愛の人


櫻舞い散る季節はこの道を