死しても尚、生きる

学生運動の時期の話になると、必ず三島由紀夫の話になる。

時代に見合わず、割腹自殺をしたというのは生きた伝説。

うちの父親が大学1年生の時。もう40年以上も前の話。



幕末の時期の話になれば、当然坂本龍馬西郷隆盛新撰組の話になる。

150年程前の話。

もはや作り話。

小説の世界と何ら変わりはない。



僕らの現在もいつかは遠い記憶になる。

今日の暗闇は宇宙のゴミ捨て場に処理される。

過去は昨日も1000年前も同じ、過去になる。




死しても尚、生きる。

この地球上に足跡を残す。

80年の生涯は一瞬のうちに1000年の生涯になる。

僕らは会ったこともない過去の偉人に恋をしている。




僕らの知的財産はたくさん残るだろう。

ホームページやブログや卒業文集。

デジカメの写真や携帯のメール。

情報として半永久的に残るだろう。

と言うことは、少なくとも子孫たちの間では永遠に生き続けるのだろうか。

教科書に載らずとも生き続ける世代。





僕らは死しても尚、生きる世代。