広島の浜中先生の病院で「はだしのゲン」をチラ読みして以来、はだしのゲンを読みたくて仕方が無い。
しかし、意外なことに本屋に全然置いてない。
ネットで買おうかなぁと考えているところである。
読みたい最大の理由は
知りたい
のだと思う。
平成の世を生きる一人の人間として、そしてシンガーソングライターとして、この国の過去は知らなければならないと最近強く感じている。
今はやり過ごすことができたとしても、未来は過去を知らずして創ることはできないと思う。
はだしのゲンとは、戦前戦後の日本、そして原爆の悲劇を知る上で非常に貴重な資料だと感じる。
終戦の日の今日は、多くの特別番組が放送されていた。
今回は玉音放送の舞台裏の話が多かったように思う。
僕らの先祖は、戦争に敗れた。
1945年8月15日。
僕らは「戦争が終わった日」と教えられたが、本当に大事なことは「戦争に敗れた日」ということであり、先人たちの無念の上にこの国が出来上がっていることを、僕らはあまりにも知らなさすぎると思う。
悔しかっただろうなぁ。憎かっただろうなぁ。
そして、敗戦を悟りながらも先人たちが守りたかったものは「天皇制」という日本人が2000年近く守り続けた伝統。
天皇制が正しいとか素晴らしいとか、そういうことではなく、それは僕らの遥か昔の先祖たちが守り続けた日本のアイデンティティであるということ。すなわち僕らが僕らの世代で終わらせてはいけない唯一のこと、なのかも知れない。
そんなことを考えた2011年8月15日だった。