最近定番になっている歯医者に今日も行って来た。素敵な午前中の過ごし方だ。
今日は歯石除去の日。
担当のお姉さんがカルテを見ながら「平成13年以来ですね」と言った。
4年・・・。
あれからそんなに月日が経過しているのか。
気になったので家に帰って来てから「徒然草」をチェックしてみた。
あった。「徒然草その19・歯石」2001年11月6日(火)の作品だ。
その時も4年ぶりの歯石除去だったらしい。。。
オリンピックかよ!
そうオリンピック級だ。この4年もの間コツコツと人知れず歯石を溜め続けた成果を発揮するステージなのだ。Be Crazy!!
相変わらず歯石除去をするお姉さんの顔が近い。ドキドキだ。非日常的なドキドキ感だ。
お姉さんは無言で僕の口の中をこねくり回す。
4年間溜めた僕の歯石はなかなか大物ぞろいだったに違いない。ガシガシと音を立てながら削っていた。
その時、歯石がぴょいっと僕の口の中から飛び出して僕のほっぺに落ちた。
・・・??
何かが僕の脳裏をさえぎった。フラッシュバック!!
僕はこれと同じような、いや、もっと感極まるような光景を目にしたことがある!!
・・・!!
思い出した。思い出したのだ。4年前僕の歯石を除去したお姉さんのまぶたにぴょいっと僕の除去された歯石が付着したことを。
その時お姉さんは全く気がついていなかった。僕はドギマギしながらそれを見ていた。
フェチズムというやつだ。
・・・しっかし、洒落にならないくらい痛かった。
ちょっぴり泣いた。
本当に泣いた。
だってマジ痛いんですもの。
血がダラダラと出まくって、僕の前歯はまるで辰吉に殴られたかのように流血していた。
しかし苦痛な時間もやがて終わる。それが人生だ。
15分くらいの激闘の末、お姉さんはその手を動かすことを止めた。
ああ、終わったんだ。(涙)
そう思った時だった、お姉さんが驚愕の一言を僕に告げた。
「では今から治療に移ります。」
治療もあるのかよ!!(涙)
何本あるんだ、僕の虫歯。
そして今日も脳天ゴリゴリされた。
宿命的な痛さだ。相変わらず。
口を大きく開けたり片方の唇だけ持ち上げられたりと恥ずかしい顔をさせられた僕はあまりに無力で、一人ひっそりと心の中で泣いていた。