親父

車を買おうと思う☆

もう心が決まった。鋼鉄のテコでも動かない程の固い決心だ。


それで、親父に車の保険のことを聞こうと思って電話をした。
彼は保険には詳しいのだ。のび太くんで言うところのあやとりだ。貴重な特技に近い。



・・・僕は過去に保険以外のことで親父に相談をしたことがあっただろうか。



多分無い。(笑)



まず初めに彼は、危ないから車買うのやめなよ的なことを言った。

読み通りだ。伊達に26年も彼の息子をやっていない。そう言われることくらい計算のうちだ。

僕の父親とは思えない程の堅実派だ。

僕は用意しておいた彼を納得させるための言葉を巧みに使い、話をつなげて行った。






そしてついに観念したのか、彼はこう言った。


「お前も飲酒運転するなぞ。この前の事件みたく。」


・・・ああ、宮城県の事故のことか。


「するわけないじゃん。」


僕はそう言い切った。


すると親父は言った。


「しかしかわいそうだったな。」


・・・ああ、遺族ね。


そう思った矢先だった。





「飲まされてさ。」






??






飲まされた??運転してた人??


僕は聞いた。


「運転手、飲まされとったと??」






彼は言った。



「いや、知らんけど。」









・・・知らないんかい!!(´Д`;) 







なんだそりゃ。


相変わらず頭がおかしい。