誰も知らない

今度はカンヌはカンヌでも、最優秀男優賞を受賞した作品、「誰も知らない」(Nobody knows)を見た。

東京のとあるアパートに母におきざりにされた異父兄弟4人の物語。
4歳〜12歳までの4人の兄弟だ。

実際に起こった事件をモチーフにしているらしい。


なんとも日本的な映画だった。


全体を通して至って静かで、内容はとても分かりやすい。


アメリカ映画などは、その時代背景を視聴者が知っているという前提で作っていたりするので、冒頭がよく分からなかったりするケースが多い。


日本映画ってその点は分かりやすく作られているなぁと思う。



いい加減なお母さん役はYOU。なんともはまり役。恐らくこの役柄には「いい加減ながらも子供に対する愛情は自分なりに持ってるんだよ」っていうパーソナリティが込められていたのだと思う。

一見「男にうつつを抜かして子供たちをおきざりにしたひどい母親」なのだが、子供たちと触れ合う時は実に優しい。決して虐待的なシーンがあったりはしない。

非常に難しい役柄だったのではないかと思うが、見事に演じていたように思う。



最近の人気映画にはよくYOUが出ている気がする。

旬なのかな??




最も気になったのは、主人公の少年、


おれの小さい頃に似ている気がする。。。


特に目。

なんだか他人のように思えない顔立ちだった。

系列が一緒なのだろうか。うーむ。


いい男になるぞ、彼は。(笑)



挿入歌のタテタカコさんの「宝石」は最初は「えっ!?」って思ったけど、聞くに連れて心に染み入ってくる感じがした。グッドソング。

でも、あの人どっかで会ったことある気がするんだよなぁ。。。
僕の1コ年上で国立音大を出ているらしい。

うーむ。

どっかで対バンでもしたかなぁ。見たことある気がする。。。



東京モノレール」が実に印象深く使われていた。

分かる!!

あの乗り物は特有のもの寂しさがある。

感受性をくすぶる独特のものがあるのだ。


うーん、今回の映画は作品よりも監督の感性的な部分に共感できたような気がします。
珍しいケースだね。