野球

昨日初めて大学のサークルの後輩たちと野球をやった。

ついにこの日が来た。
船出の日だ!セイリングデイ!

天候は僕たちの未来を暗示するようなどんより曇り空。風雲が立ち込めていた。


集合時間は15時。@千葉大学グラウンド。

今日は何人の猛者どもがやってくるのだろう。
僕は胸をはずませながら、ヤフオクで買い揃えたバットとボールを抱え、一人チャリンコで集合場所へと向かった。



3人。



3人?



15時の時点で3人。



少なっ!(´⊇`)


まあ、最初はそんなものか。
めげることなく僕らはキャッチボールとトスバッティングを行った。

キャプテンは僕だ。僕が一家の親父代わりだ。ひとつ屋根の下の江口洋介のごとく、かわいい兄弟たちを導いてやらねばならない。


そのとき!



2人増えた!



5人!(´⊇`)


内野が形成されつつあった。


しかし、事態は急変する。

突如現れるサッカーのユニフォームを着た集団。その数20人以上。

どうやらこのグラウンドを予約していたらしい。

無論僕らは無許可だ。ザ・ゲリラ。


すごすごとグラウンドの隅のサッカーの邪魔にならない場所へ移動する僕ら。


ラグビー部に虐げられていた高校時代のようだった。


僕らの高校はラグビー部が県内でも屈指の強豪校だったため、野球部は非常に肩身の狭い思いをしていた。
石のように堅い危険な球を使う野球部に与えられたスペースは、グラウンドの隅の内野の広さの敷地だった。


当たり前だが、バッティング練習も出来ない。

極め付けは監督はただのジャイアンツ好きのおじいちゃん。




そんなんで勝てるかい!



悲しい記憶だ。


そんなことを考えるうちにもう1人増えて合計6人になった。


だから僕ら3組に分かれてキャッチボールを行った。



数分後、みんなバテバテになっていた(∋_∈)


早っ!



悪送球の連続でボールを取りに行くのに疲れてしまったのだ。


・・・行き先の分からない船は嵐の海をこと静かに漂流していた。