例えば今日が

今日はよくあるような日曜日。


今までの人生で何度も何度も経験してきたような、よくある日曜日。


言うなればただ当たり前のようにそこに転がっている小石。



そんな日曜日。



でも、例えば、そんな「今日」が僕にとって大きな意味を成す1日だったとしたら。


他の誰かではなく、少なくとも僕にとっては大きな意味を成す1日だったとしたら。


価値観は様々。人生はそれぞれ。僕は僕。君は君。


ただ、僕にとって意味のある1日。そんな日曜日。




誰かが生まれたり、誰かが死んでしまったり、誰かと出会ったり、誰かと別れたり。




僕だって誰かの大切な1日を、何も知らずに安穏と過ごしているのかも知れない。





365日という短い月日の中に込められた記憶。


飽きもせず何度も繰り返す季節。


春の次は夏、夏の次は秋、秋の次は冬、そしてまた春。


失ったものと手に入れたもの。


喪失の果実と後悔の掛け橋。

希望のまどろみと再生の翼。



僕は確かに今ここに生きている。



平凡な日曜日と僕の人生に祝福を。そして君の人生に感謝の意を!