谷間の世代-キレイメ系ファッション-

つかの間のブームだとは分かっていたさ。

最初から分かっていたさ。

でも、当時、上京したばかりの僕は「ここでいい服着なきゃ田舎者とバカにされてしまう」と無理をしていたのさ。。。自分のポジションを確保するのに必死だったのさ。。。


その考えが既に田舎者だったのね。。。



1998年4月、僕は長崎から西千葉へとやっていた。

当時は空前の「ビジュアル系」ブームだった。「GLAY」や「ラルクアンシェル」などがめちゃくちゃ売れていた年だ。

もちろんメインは音楽シーンなのだが、そのブームは自ずとファッションへも派生していた。


もちろん、僕が入学した千葉大学・経済学科でも余すことなくそのブームは巻き起こっていた。

俗に言う「キレイメ系orモード系」だ。

このファッション、詳しいことはよく分からないが、



「スーツっぽい服を着ればそれなりに見える」



だから、僕らはいつも革靴を履いていたし、サラリーマンのようなカバンを持っていたし、基本色物のシャツを着ていた。


色物のシャツ・・・。

そんなんで毎日授業を受けてたわけです。

まるで売れないホストの集団だよ・・・。(苦)

何で誰も疑問に思わなかったんだろうなぁ。




しかもその服、そのアイテム




値段が高い!!




高いのよ。バカ高い。1アイテム1万円近くはする。シャツやらパンツやら革靴やらって。「古着」じゃないからね。。。


貧乏学生のくせにめちゃめちゃ背伸びしていた。食費削って服を買っていた。


なのに、


ブームは1年くらいで去り、その服たちはもう普段着れなくなりました。(涙)



水島ー!!(ビルマの竪琴風)


悲しいかな、それがブームってやつか。
もうそんな服を着て出歩いたら白い目で見られます。

あの頃Gパンとか履かなかったから持ってなかっもん。

おかしいよ、絶対。



だいたい、そんな服今じゃ普段着では着れないし、仕事用のスーツに着るには派手だし。。。


無駄!!


めちゃくちゃ無駄金!!


谷間の世代だ。あの当時「大学1年生」だった僕らって、本当に谷間の世代。

大学1年生って、一番ファッションに金を使って背伸びする学年じゃないすか。。。


まじ谷間なんですけど!!


あぶく銭だぜ。



勘弁して下さいよ、GLAYさん、ラルクさん。あなたたちのせいです。(笑)



ちなみにその頃「ビジュアル系・パンク系」とも呼ばれた通称「原宿系」ファッションも大流行してた。

あの人たちも同じこと考えているんだろうなぁ。