修士論文

はい!!修士論文、見事に終了致しましたー!!

実にA4で74枚!!(原稿用紙200枚強)

書いたよー、うん、書いた!!そう!!書いた!!


いいんです、書けば。





いやいや、なかなかなもんですよ。(苦)




テーマ:日本の「鎖国的」音楽文化〜対極化するメジャーシーンとインディーズシーン〜



ちなみにメジャーの定義は「日本レコード協会に所属しているレコード会社」です。それ以外はインディーズ。


日本の音楽(ポップス)って、国内で作られた楽曲の99.5%が日本国内で使用されているんですよ。すごい数字です。めちゃめちゃ自給自足な音楽です。でもCDの市場はでかい。アメリカに次いで世界第2位です。(人口が多いせいもあるけどね。)アメリカやイギリスの音楽はこんなに日本に出回っているのに、日本の音楽はほとんど海外に出回っていない、これって「鎖国的」だと思いませんか?

さらに、「商業的」。うん、めちゃくちゃ商業的。売れる曲を作るため、CMやドラマで有効な曲を作るため、とてもサビがキャッチーで素敵な歌詞が要求される世界です。それでもいい曲作るミュージシャンもたくさんいますが、アイドルタレントが歌っている「別に誰が歌ってもいじゃん、この曲」って感じの1年もすれば皆の記憶から消えてしまうような曲がほとんど。そんな「ヒット曲」なんておかしくないですか?

そして、今、日本の音楽業界が抱えている大問題。それは「CDが売れなくなって来ている」こと。98年をピークに日本の市場は下降の一途を辿っています。ミリオンを記録する曲もどんどん減少しています。これはいわゆる「外部性」。そう、「市場の失敗」です。
その要因は?イエス、「インターネット」と「携帯電話」。お金の使い方という側面からも「音楽配信」という側面からもレコード会社に物凄い痛手を与えています。


松尾は結論を出しました。この論文に結論を。





5年以内にこの世界からCDが消える!!




5年もあれば世界は変わってしまいます。

音楽を広める手段がレコード→テープ→MD→CDと変わったように、CD→インターネット配信へと移行します。MP3プレイヤーが普及するに連れてCDはレコードのように「レトロなもの」へと変わり、音楽を聞くためのNO.1の手段ではなくなります。当然ミュージシャンもCDを作らなくなる。インターネット配信のための音源の作製とサイトの構築にお金と時間をかけます。そこに印税などを見出し、生活しようとします。
しかし、楽曲の料金は1曲せいぜい315円程度。その半分以上をレコード会社に持って行かれたら大変!飯食えなさすぎ。

ってことは、レコード会社を介さない「インディーズミュージシャン」が激増!!むしろIT会社と契約するプロデューサーやミュージシャンが激増?

レコード会社はIT企業に飲み込まれてしまうなぁ。



そう!今後のミュージシャンはパソコンに強くないといけない!!少数精鋭でどれだけ有能な組織を作れるかがポイントですね。自分の頭でどんだけやれるかだよ。


ミュージシャンが食べて行くための条件は、
・インターネット配信(携帯電話を含む)の印税
・サイトの集客からなるインタネット広告収入
・ライブ、イベント事業
・グッズ販売(オンラインショッピング&イベント会場内)

あたりでしょうか。めちゃくちゃ売れていけば、そりゃテレビやラジオのギャランティで行けるでしょうけど。あくまでインディーズ視点で行くと上記のような感じです。

もちろん、いい楽曲作ってこそだけどね。それが1番大事。



いやぁ、楽しみだ^−^ネット主体、インディーズ主体の世界になればきっと日本の音楽はもっと「芸術的」な文化へと変わって行くでしょう。1曲1曲に意味のある良質なものへと変わって行くでしょう。


いいじゃんね、インディーズって。個人事業者だよ。社長だよ。(笑)
"IT"インディーズミュージシャン、貴臣。セルフマネージメントミュージシャン、貴臣。やります☆
何かね、すごいやれる気がする。うむ。時代が僕を呼んでいる☆


って、裏方向きな性格なのかなぁ。(苦)音楽人は何も考えず「いい曲」だけを作る日々に没頭すべきなのでしょうか。うむむ。性格上、それができないんだねー。根が音楽人じゃないのかなぁ。

まぁ、それが個性と信じたい今日この頃。もはや僕は僕で確立してしまっていて、簡単に変われないっす。大学行って、大学院まで行ってそれでも音楽やって、それが運命なら、その運命に従った音楽活動をやろうじゃないか^−^