二宮尊徳

最近の僕の流行語は


道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。


だ。

西千葉の同志、虎岩雅明氏から教えてもらった二宮尊徳の名言である。



この言葉、最高だ。



江戸時代の中期頃に生きた人の名言が平成の世にも通じているという事実に驚嘆する。
二宮尊徳とは、何て分かった人なんだろう。

そして真理というものは色褪せない。





悪いことをしてお金を稼ぐ金の亡者が世の中にはいる。お金が全てなのだろう。寂しい人生だ。
常軌を逸脱してお金を稼ぐと、時としてそれが「正義」に見えたりもする。いや、お金の力を使って「正義」と言い張ることが出来るようになるのかも知れない。

でもそれは「犯罪」なのである。揺るぎの無い事実である。



また、逆に、ろくな経済活動もしていないのに理想だけを語る人もいる。

それは


寝言だ。


夢や理想に燃える学生なら許されるかも知れないが、社会人がいつまでも売上も出さずにプロジェクトを遂行することは組織を滅ぼす行為である。

僕は25歳を超えた頃から、この言葉に近いを直感的に自覚し始めていた。(この時点で遅い。笑)

「今はまだ大学院生だし、夢があって素敵だねなんて言われているけど、もう少ししたらちゃんと音楽で稼げていないと世間から白い目で見られるのではないか」と考え始めた。

29歳になった日に、ちゃんと売上を上げるために株式会社を作ったのはそういう発想に起因する。



NPOやボランティア団体の多い「地域社会」を中心に活動していると、その感覚が本当に正しいのかいろいろと思い悩むことがあったけれど、この言葉が一気に吹き飛ばしてくれたように思う。


経済なき道徳は寝言!そうだ!

僕はまだ31歳なのだ。退職金をもらった親世代ではない。これから家族を養って行くべき経済ありきの人生なのである。

しかも、この経済不況において「稼ぐ」ということを真剣に、ハングリー精神を持って考えることが非常に重要だと思う。



だからこそ、道徳なき経済は犯罪という言葉に戻って来る。

どういう手段で稼ぐのかが非常に大切。


人様のお役に立ちながら稼いで行かねばならいない。



マネーゲームなんてもっての他だ。ゲームは所詮ゲームであって、志事ではない。


僕は、今のお志事に誇りを感じる。


二宮尊徳の言葉に非常に励まされている、今日この頃である。