森健志郎館長

一昨日離れたばかりの高知から、坂本龍馬記念館、森館長のまさかの訃報が届きました。

2008年10月10日に龍馬記念館で開催された近江屋対談というイベントで初めて共演し、後に高知県観光特使の推薦人となってくださった恩人です。

高知へ行くたびに館長室を訪れ、近況を報告していました。最も印象的だったのは2011年3月18日の訪問。東北の震災直後で、僕は歌うことの意義を見失い、人生で初めて「もう歌いたくない」と考えていました。
そのとき館長が「3月11日を境に時代が変わった。これからは優しさを持って人の役に立つ活動をしていくべきだ」という提言をしてくださり体中に勇気が漲ったことを忘れません。

僕はそのときの想いをブログにこう記していました。

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2011.3.18
今日はゆうあい工房で午前中に歌った後、高知県坂本龍馬館の森館長を訪ねました。
この館長がまた、哲学を持った人で、今日も思いきり衝撃をいただきました。
もちろん話題はほとんど今回の震災。
きっと、3月11日を境に大きく時代は変わって行く。
人間の「優しさ」を問われる時代が始まるだろう、そんな予感がしました。
うたいびとが歌を歌う理由も、必ず変わって行くと思います。
人の役に立つ歌を、そんな活動を、僕は探して行きたいです。

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一昨日高知で、夕方に1時間程時間が空いたとき、森館長の顔が頭をよぎりました。でもあまりの疲労でライブ前ということもあり、仮眠することを選んでしまいました。また次の機会に会いに行こうと思ってしまったことを後悔しています。

あなたは僕にとって龍馬さんそのものでした。
謹んでご冥福をお祈り致します。