久しぶりに泣いた

従姉妹が音楽の先生をやっている千葉県市川市の中学校に、シンガーソングライターの大野靖之さんが歌いに来るということで見に行って来た。


昼間の学校ライブなだけに、周りは生徒とそのお母さんばかりでド浮きな松尾。


あぁ、かなしきかな自由業。


like a free bird.





大野靖之さんは千葉県出身のシンガーソングライターで現在25歳。
全国の小・中学校を中心にライブを行っている。今年は既に120校もの学校で歌ったとのこと。


18歳のときに母親を乳がんで亡くしており、今はピンクリボンキャンペーンにも参加して歌を歌っている。


彼の特筆すべき部分は、ハートだと思った。


彼が最後に歌った15分もの大作を聴きながら、久しぶりに泣いた。

なんていい歌を歌うんだろうと思った。


自分の家族のことを歌った曲だったが、母を亡くしたという18歳の時期を中心とした家族への愛情が繊細な言葉で描かれていた。


きっとね、この曲はCD化しても大きく売れることは難しいと思う。15分あるし、CMでもテレビでも使いづらいだろう。

そう、商業的な匂いが全くしないのだ。

自分が体験し、感じ、伝えたいと思ったことを、ただ素直に歌った曲なのだ。


それでもものすごく素敵な歌で、僕はこういう歌こそが世の中に広がって行くべきなんだと思った。


商業音楽って何なんだろう。
僕がシンガーソングライターとして伝えたいことは何なんだろう。



曲を聴きながら、僕は僕の家族のことを思い出した。

父と母と兄。

オトンとオカンとのんちゃん。


薄々気が付いてはいたことなのだが、もう家族4人でひとつ屋根の下で生活することは無いんだろうなぁと思うと悲しくなった。


この先、いつか誰かが欠けてしまうことを思うと寂しくなった。


家族は僕の人生の中の数少ない「意味」のひとつだ。


大事にしなきゃいけないのだと、改めて感じた。




さて、今からコロムビアミュージックへ行って「音楽界の民主主義化」に対する熱い想いを聞いて来ます!


明日は船橋駅前でのストリートイベントに出演します!
12時半からと2時くらいからの2回程歌う予定。
近辺の方はぜひ見に来て下さいね〜。