ミュージシャンは主役じゃなかった

今日は東京へ。

とある勉強会&懇親会へ出て来た。


今年は「出逢い」と「学び」に力を入れたいと考えている。いろんな業界で活躍されている方にどんどん会いに行って、その人の信念を聞き、学ばせていただこうという思いだ。

今日そういう意味で非常に有意義な集いだった。恐らく僕が最年少だったから遠慮なく学ばせていただいた。面白い人たちばかりだった。





その中でも特筆すべき刺激的な出逢いがあった。

最後の最後にエレベーターで一緒になり、駅まで一緒に歩いた人。

その人はブランディングコンサルタントの会社を経営しているとのこと。

何気なく伺ったお仕事の話が僕のハートに突き刺さった。




今自分がやっている全国展開活動を、まるで艶やかな言葉で代弁してくれているような地域コンサルタントの話を聞かせてくれた。


いわゆる「目から鱗」だった。


あっという間に駅まで着いてしまったので思わず居酒屋に誘ってしまった。(笑)

いや、これは詳しく聞かないといけないことだと思った。



店が閉まるまで話を聞き続けた。





結論から言えば、僕は自分がいわゆる「ミュージシャン」じゃないことを知った。


自分のことをいわゆるテレビで活躍するような「ミュージシャン」と同じように呼ぼうとするから、皆が混乱するのだと分かった。


でも、僕は自ら本能的に「音楽活動家」という言葉を産み出し名乗っていた。





これだ。これが核心だった。


ミュージシャンは主役の職業なのだが、音楽活動家は裏方の職業なのだ。




音楽という特技を通して地方の人たちの志に火を付けることが仕事。

それが音楽活動家の仕事であり「志事」だと分かった。




そうか、そう考えるともっともっと地域の人の心に響く工夫を凝らした活動をするべきだ。

ハッピーの種をお届けした僕が去った後、その人がその土地でハッピーの花を咲かすことができるように働きかける工夫が必要だ。



僕や僕の音楽は「主役」じゃない。

僕の歌を聞いた人が主役なのである。

僕はその人の人生の名脇役になることを目指そう。




それが僕の志事。





29歳と9ヶ月。

なんで今まで気がつかなかったんだろう。



よく考えたら坂本龍馬も「主役」じゃないじゃないか。

あの人は明治維新の「名脇役」じゃないか。









やっと次のステージへ行けそうな気がする。