一番最後に、音楽を聴いて涙したのはいつだろう。
昔、7年くらい前かな、ゆずの「サヨナラバス」を聞いて泣いたことがある。
ちょうどそんな気持ちだったからだ。
同時期にミスチルの「終わりなき旅」を聴いて胸が熱くなったのも覚えている。
あの曲には何度も励まされた。
あの頃は、今よりも感受性が豊かだったのかな。
最近は、無駄に知識を得たせいか、時々音楽を否定的に聴いてしまうことがある。いろんな音楽を聴いているうちに「批評家」のような立場で音楽を聴いてしまっているような気がする。
えらくなったもんだ。
アレンジなんか関係ないじゃん。歌詞もメロディも関係ないじゃん。
自分がそれを聴いて「響く」かどうか、それだけが大事なはずなのにね。
4日(土)に hare-brained unity(http://www.harebrainedunity.com/index_pc.html) というバンドが千葉LOOKへ来た。僕の高校時代の1つ下の後輩4人がやっているバンドだ。卒業してから関東で結成したらしい。
メンバー4人のうち1人しか知り合いはいなかったけど、せっかく千葉に来たし、たまにテレビでも見かけるようになって、すごくいい感じだし、1度見てみたいなと思っていたので足を運んだ。
・・・行って良かった。
彼らのセットリストの最後の曲「スペクトル」を聴いているとき僕は久しぶりに音楽を聞いて涙が出そうになった。
もちろんサウンドは、めちゃくちゃかっこ良かった。
噂通りの技術もあった。
しかし、涙を召還した理由は多分そういうことじゃない。
僕が高校を卒業して8年。彼らは7年。
彼らの本気の7年間をそのサウンドに感じた。そしていつの間にか自分の8年も照らし合わせていた。
いいなぁって思った。音楽ってやっぱりいいなぁって。
心に眠るいろんな記憶を引き出してくれる。
元気をくれる。
感受性を掘り起こしてくれる。
決して泣けるバラードではない。彼らの音楽はライブ中ずっと4つ打ちのリズムが続くディスコサウンドだ。ギターロックとも言えるかも知れない。
もしかしたら同郷のひいき目もあるかも知れない。
でも彼らは最高だった。
そして、音楽って最高だと思った。
ロックって最高だと思った。
最近、そればっかだな。(笑)